令和元年度盛岡第三高等学校第一学年 総合探究授業同行レポート★釜石市根浜コース
- 釜石市
- 自然
- 震災学習
<プログラム提供者>
宝来館 女将 岩崎さん
森の手紙 代表 松田さん
岩手県立大学総合政策学部准教授/植生学、景観生態学 島田先生
<実施内容・・・・・ 震災語り部・地域住民による根浜海岸再生コース>
・ 震災語り部(宝来館)
《 震災語り部(宝来館)》
宝来館の岩崎女将によるお話は、ドローンによる空撮映像を用いた釜石市鵜住居町の紹介から始まりました。
お話は、震災のことへと移っていきます。
・震災前の防災教育が実を結んだ形で、釜石市の小中学校生徒が98.8%無事であったことや、東中学校と鵜住居小学校に登校していた生徒が全員無事であったことが、後に「釜石の奇跡」と呼ばれたこと。
そして、震災前の避難訓練で利用されていた防災センターに避難した方の多くが犠牲になったことが、後に「釜石の悲劇」と呼ばれたこと。これら二つを合わせて「釜石の出来事」と表現されていること。
・自分で自分を守る行動をしなければならないこと。
・釜石鵜住居復興スタジアム近くに建立された「あなたも逃げて」と刻まれた祈念碑、ラグビーワールドカップ2019TMの誘致から開催地決定までの道のりや、震災復興への感謝の気持ちを世界中の人たちに伝えるために釜石市内の小中学生らが作成した歌
「ありがとうの手紙 #Thank You From KAMAISHI」(http://www.city.kamaishi.iwate.jp/hagukumu/kyoiku_iinkai/detail/1231592_2393.html ⇒ 映像を見ながら歌を聴いてレポート者もジーンと目頭が熱くなってしまいました。)に関する紹介もありました。
「わたしたちは挑戦し続けなければならない。わたしも未来に向かって頑張りたい」と結んだ女将さんは、終始優しく温かい口調で語ってくださり、生徒さん達もメモを取りながら熱心に聞き入っていました。
《 おもてなしフラワーBOXにウエルカムメッセージを!(森の手紙)》
(森の手紙・今回の企画について ⇒ https://morinotegami.amebaownd.com/posts/6978424)
全国の森を守る活動を展開する松田清江さん(東京都在住)の発案による、試合を観戦に訪れた皆様へのウエルカムメッセージをフラワーBOXに描き、おもてなしと活気づくりのお手伝いをしようという企画で、「ナミビアの公用語って何だっけ?」とスマホで検索したり、「日本語もありなの?」⇒「日本人も観にくるでしょ」などと掛け合いがあったり、和気あいあいとした中で生徒さん達思い思いのフラワーBOXが完成しました。
この木箱は、2017年に釜石市尾崎半島で発生した林野火災の被災木で作ったもので、10/13(日)の試合に合わせて三陸鉄道鵜住居駅に隣接する「うのすまい・トモス」に設置される予定でありました。(※後日追記:大変残念ながら、台風の影響により試合は中止となりました。)
《海浜植物の保全活動(岩手県立大学)》
冒頭、島田先生から「根浜海岸における海浜植物の再生と保全」に関するミニ講義があり、岩手県内でも希少な白砂青松の場所である根浜海岸の重要性について学んだ後、ハマナスの苗植え、草取り&地植えのグループに分かれ、作業を行いました。
苗植えグループは適度におしゃべりをしながら、草取り&地植えグループは割と黙々と作業をしていたのが印象的でした。
<全体を通した感想>
生徒さん達の一連の行程それぞれに集中して取り組む姿にとても好感を持ちました。今回の実習に向けた事前学習として、9/19(木)に三陸DMOセンターの北田耕嗣観光プロデューサーが生徒さん達に対し、「三陸の復興と観光地域づくり」と題した講義を行なったことで、今回の実習がより効果的になったのではないかと感じました。
<最後の集合写真は作成した木箱を持ってパチリ>
<代表生徒による御礼の挨拶>
【レポート:岩手県沿岸広域振興局 いわて復興応援隊 菊池】
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