令和4年度盛岡第三高等学校第一学年 総合探究授業同行レポート★大船渡コース
- 大船渡市
- 海
- 震災学習
- 工場見学
【プログラム内容】
大船渡コース
新たな震災伝承と地域に根付く企業の取り組みを学ぶ
1.【大船渡 防災アドベンチャーゲーム】
震災教訓を生かし新たな試みとしてスマートフォンを使用した津波避難を疑似体験できる防災観光アドベンチャーゲーム「あの日~大船渡からの贈り物」を体験
<プログラム提供者>
キャッセン大船渡 千葉 隆治 氏
2.【太平洋セメント(株)大船渡工場】
震災後の復興にも寄与した普段は見学できないセメント工場見学と バイオマス発電にも取り組むSDGs講話
<プログラム提供者>
太平洋セメント株式会社 大船渡工場業務部総務課 千葉 賢一 氏
【プログラムコーディネート】
一般社団法人 大船渡物産観光交流協会 大和田 恵美 氏
1.【大船渡 防災アドベンチャーゲーム】
大船渡防災交流センター(おおふなぽーと)到着後、今回のプログラムについてキャッセン大船渡千葉氏より震災後に開発された防災✖️観光 アドベンチャー「あの日」大船渡からの贈り物 の取り組みについて説明。
https://kyassen.co.jp/anohi/doorway/
*アドベンチャーゲームはスマホを利用する為、
事前にWEBアプリへQRコードで登録が必要となります。基本個人単位を行いますがスマホ、タブレットをグループで1台共有し実施することも可能です。
スタート地点となる大船渡防災交流センター屋上は緊急避難場所にも指定されており、ここから各自がヒントとなるQR ボックスを探しながら目的地を目指します。今回は「簡単、普通、難しい」の3種から選択があり1時間程度かかる「難しい」コースにチャレンジとなりました。
QR ボックスにスマホをかざすと、震災の体験や避難時の行動選択を求められ、各自の考えで選択します。
津波が到達する時間になると、一斉に最終案内が表示され大船渡市街地の避難場所である加茂神社へ向かうよう指示されます。
実際に避難行動を取りますが神社へは急な階段を上がらなければならず自分だけではなく、高齢者もいた場合にどのように判断すべきかも問われます。
最終目的場所となった加茂神社境内にて本企画担当の千葉氏より、本ゲームを開発した意図や、加茂神社から望む小学校の震災時の様子について説明いただきました。
生徒からは「判断が難しい場面があった」などの感想がありました。ゲーム内での問いについてはどの選択も間違ってはいないが、東日本大震災の各地での経験などを踏まえ、自分自身がどのような行動を取るべきか深く考えさせられます。
2 【太平洋セメント(株)大船渡工場】
太平洋セメント大船渡工場は石灰石を含む土壌が多くある三陸に1936年に設立され、現在太平洋セメント大船渡工場として稼働しています。最初に事務所内にて、総務課千葉氏より震災時のがれき処理、バイオマス発電など取り組みを含む事業概要を説明いただきました。(約30分)
その後、再度バスに乗車して工場内の見学へ。(約30分)工場内は原則撮影禁止となっています。
<指定場所での集合写真だけ許可有>
工場内は巨大なパイプが張り巡らされ、日夜稼働しており大船渡湾より全国、海外まで原料を出荷しています。
大船渡地域では昔からある光景ですが、三陸の地域資源を活用して大規模に事業を展開している太平洋セメントについて改めて学ぶ貴重な機会となりました。通常見学コースを設けているわけでは無いため、外部からの視察を中々受け入れることが出来ないとの事で太平洋セメント様も歯痒い状況とのことでした。
岩手県内にもこのような企業が地域に貢献すべく活動している状況を次世代に届けていく必要もあると感じた次第です。
*新型コロナ拡大後は、視察許可も限定されて今回の受け入れは特別となっている為、新規見学問い合わせにつきましては現状受け付けておりませんので何卒ご了承ください。
<本編でご紹介した団体・施設のご案内>
大船渡 防災✖️観光アドベンチャーゲーム
https://kyassen.co.jp/anohi/doorway/
大船渡防災交流センター(おおふなぽーと)
太平洋セメント株式会社
https://www.taiheiyo-cement.co.jp/oofunato/html/co_company.html
【レポート:三陸DMOセンター 観光プロデューサー 北田】
お問い合わせ
令和4年度盛岡第三高等学校第一学年 総合探究授業同行レポート★大船渡コース
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