令和3年度盛岡第三高等学校第一学年 総合探究授業同行レポート★大船渡市コース
- 大船渡市
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- 震災学習
大船渡コース<プログラム提供者>
訪問先 元正榮北日本水産 古川 翔太氏
小石浜漁協 佐々木淳氏
内容 ・地域の未来を担う三陸水産業の取り組み
・三陸鉄道ホタテ絵馬洗浄ボランティア
【学習内容】
<午前プログラム>
内容 あわびの歴史、会社の取り組みについて
講師 古川翔太氏
元正榮北日本水産は、国内最大級のあわびの養殖場。
三陸の乾燥あわびが中華の世界では世界一美味しいと言われている。東北の大震災以前は日本の養殖あわびで50%ものシェアを誇っていた養殖場。養殖でありながら天然を超える味を出す為に、あわびで世界を結ぶ架け橋になる覚悟であわびの養殖に専念している。
独自の特許技術により産卵・孵化させ、成貝になるまであわびを一貫生産する世界一の技術で成長が早く、肉厚があり柔らかく、特に肝などはかなり濃厚である。
講義後に養殖した「翡翠あわび」試食
試食は「あわび」一人一個と贅沢!
養殖施設では、成長する過程の見学。
<午後プログラム>
内容 ほたて養殖を通じた三陸の水産業の未来
講師 佐々木 淳氏
三陸の漁場、ほたての可能性、震災からの復興など
大屋根がある荷物さばき場を野外教室として利用。
風通しも良く、開放的な場所での講義となりました。
リアス式海岸にある越喜来湾は、岸から離れるとすぐに水深が深くなり、まわりを山に囲まれて比較的穏やかなので「耳吊り式」の養殖に向いており、砂が混じることなく形のきれいな身が育つ。森の養分が海に流れ込んで、ホタテの餌となるプランクトンがよく育つ。栄養満点のホタテが育つ状況を動画等交えて解説。
震災後、作ることだけに専念していた自分達を県内県外の多くのファンが支えてくれることを実感し、6次産業化への取り組みも積極的に行なっている。
実習時間では三鉄恋し浜駅の待合室にある「ホタテ絵馬」の洗浄ボランティア
ホタテ絵馬は三陸鉄道恋し浜駅待合室内に名産のホタテの貝殻で作った「ホタテ貝の絵馬」に願い事を書いて吊るすとそれが叶うといわれているもので、貝殻の洗浄を三鉄職員が一人で普段作業しているものでかなりの負担となっており、
今回1クラス40名1時間弱の作業で約130枚程度を洗浄することが出来ました。
ほたて貝洗浄ボランティアの後に恋し浜駅に立ち寄り
実際にホタテ絵馬が吊るされている待合室を見学
後日、今回洗浄したホタテ絵馬に使用する貝殻を三陸鉄道へ贈呈。恋し浜駅の新しいホタテ絵馬として活用されます。
SDGsという言葉が注目されておりますが、以前から地域資源を守り、活用する事業に取り組んでいる方々でもあります。三陸地域の水産業を通じ、自分達も今後どのようにしていけば良いかを考える機会となれば幸いです。
【レポート 三陸DMOセンター 観光プロデューサー 北田耕嗣】
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