令和3年度盛岡第三高等学校第一学年 総合探究授業同行レポート★陸前高田市コース

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  • 自然
  • 震災学習
  • 歴史文化

<プログラムコーディネート>

一般社団法人 陸前高田市観光物産協会:事務局次長 大林まい子 氏

 

<プログラム提供者>

ワタミオーガニックランド株式会社:経営企画担当 部谷文一 氏

ワタミファーム陸前高田株式会社:代表取締役 西岡享祐 氏

一般社団法人 陸前高田市観光物産協会:事務局次長 大林まい子 氏

 

<実施内容>

・ワタミオーガニックランドでの見学・農業体験

・震災遺構の旧気仙中・奇跡の一本松を巡る震災語り部ガイド

 

《ワタミオーガニックランドでの見学・農業体験》

到着時、陸前高田は雨が降り出したため、施設内のハウスに移動し、ワタミオーガニックランドの取り組みについてのお話が、部谷さんからありました。東日本大震災後、陸前高田市を支援していく中で、2019年10月に陸前高田ワタミオーガニックランドを建設する運びとなったそうです。

この場所は旧市街地がありましたが盛り土を行い、農業をするために滝沢市から土を運び整備したとのこと。

土が1㎝の表土を形成するのに100年の年月がかかります。施設内の田んぼも震災から8年後に整備され再開しています。施設内にも自然を感じるように木のチップなども敷き詰めています。

ハウス内にも気仙杉を使用することで地域内での循環にもつながり、山が元気になることで養分が川や海に流れバランスも良くなります。ワタミオーガニックランドの畑は、地域で排出されたごみの溶融スラグを肥料として敷き詰めています。資源化することで循環サイクルが生まれます。最後に部谷さんは、「東日本大震災があったが、悪いことだけではなく良いこともあった。土の大切さにも気づかされた。皆さんも小さな事でも気づいて、周りに感謝できる人になって欲しい」と話されました。

 

別のハウスに移動し、西岡さんから「種」についての講話と「種アート」について説明がありました。

実際に様々な種を用意してありましたが、その種は廃棄されるものであることに驚きました。

様々な用途で品種改良された種は最終的に厳しい検査が行われます。遺伝子情報、発芽率、充実度等検査をクリアした種だけが生産者の元に渡るのです。種苗メーカーは良い品種を作り、良い種を作ることが仕事です。

「種アート」は廃棄となった種を活用し、自由に創作するアートです。今回はオーガニックランドさんで用意して頂いたはがきサイズの台紙を使用し、「種アート」を作成しました。その後、雨が上がったのでオーガニックランド内を自由散策し、集合写真を撮影しました。

※写真撮影の時だけ、マスクを外して撮影いたしました。

 

午後は、高田松原津波復興祈念公園パークガイドの案内のもと、4班に分かれて旧気仙中学校の内部の見学を行いました。

その後、今後のパークガイド運営のための意見交換会を行いました。

旧気仙中学校を見学しての感想や、東日本大震災について知りたいこと、震災の教訓を若い世代に伝えていくために必要なことなどを、それぞれの班で意見を出し合いました。

パークガイドの方々も話していたのですが、今まではガイド終了後はバスを見送る流れが通常の行程ということで、感想などをフィードバックすることが無かったので、今回は貴重な時間でありました。

東日本大震災発生当時、生徒達はまだ小学生にもなっていません。

記憶がない世代に、震災の教訓をどのように伝えるか。

まさに今回のメニューは、震災学習の「SDGs」について、皆で考える良い機会であったように感じました。

 

【レポート:大船渡地域振興センター すずっち】

 

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