三陸国際ガストロノミー会議2020 三陸と世界をつなぐ『食』のキャラバン 取材レポート <No.3>

人気シェフとともに、三陸の美食を生み出す生産者の元を訪れました!

  • 住田町
  • 大船渡市
  • 陸前高田市

こんにちは。三陸DMO@イーティです。

三陸と世界をつなぐ『食』のキャラバン取材レポートの第三弾です。どうぞご覧ください。

※不定期に掲載します

 

参考:三陸国際ガストロノミー会議2020 三陸と世界をつなぐ『食』のキャラバン 取材レポート <No.1> はこちらです↓↓

https://sanriku-travel.jp/fun/area_report/p3565/

 

<No.2>はこちら↓↓

https://sanriku-travel.jp/fun/area_report/p3581/

  

<三陸と世界をつなぐ『食』のキャラバン>

  

⑦大船渡市魚市場 (大船渡市大船渡町

【訪問先参加者:大船渡魚市場株式会社 専務取締役 佐藤光男 様】
 

大船渡魚市場では佐藤さんにレクチャー頂きました。 ここの市場はITを活用したタブレット入札が主流となっており、今流行りのスマート水産を実施しています。この方法での入札は県内ではここと宮古市のみで、佐藤さんいわく生産者が 80 歳になっても使えるように、との思いで導入したそうです。そんなわけで、大船渡の水産事業者様は皆、普通にタブレットを使いこなしています。

ITを活用したことで声を出さない入札が可能になり、買い手がHP上で取引が容易にできて、買いに来る必要がなくなりました。又生産者側もHPにログイン可能なため、すぐに取引明細がわかるのです。このスマート取引を導入しているおかげで、本年度のコロナ禍による給付金発行を頂く際の、昨年度の売上証明を自動で簡単に出せるようになった、とのお話も伺うことができました。スマート水産は色々と便利で、イイですね!!

サンマは 1 シート(※写真上、一番右手)のうち店頭で並べられる大きさのものが約3%程度しかないそうです。 その他は廃棄や加工に回されるそうで、結果、店頭で1匹200円位まで高騰してしまうこともあるとか。どんどん貴重になっていくサンマ・・・。庶民の魚から、セレブじゃないと食べられない魚になるのでしょうか。。漁獲量、早く戻って来て欲しいところです。

朝食は魚市場内にある「れすとらん海」にて頂きました。写真で見ての通り、お魚が輝いています笑 

お刺身定食でしたが、個人的にご飯に乗っけて海鮮丼にして、美味しく頂きました♪

 

 

⑧元正榮 北日本水産株式会社 (大船渡市三陸町)

【訪問先参加者:代表取締役社長 古川季宏 様、営業担 古川翔大 様】
 

北日本水産では、古川社長と営業部の古川さんにレクチャー頂きました。ここの会社はエゾアワビを養殖している会社です。エゾアワビはコリコリした食感とアミノ酸のうまみ成分が多く含まれており、濃厚な味が特徴です。又ここではアワビの6次化加工品、燻製や冷凍品等も作られていて、なんと高島屋のお中元にも採用されたそうです。

アワビは現在岩手県が生産量日本一なのですが、1894-2010年の間で、生産量が全盛期の9分の1に減少しました。

北日本水産が手掛ける「養殖アワビ」の強みとしては、天然物より2年位成長が早く、自然に近い低水温で育成しているため病気にならず安全性が高いそうです。そのため 、安定生産・安定供給・価格変動なし・年中出荷が可能、といった数多くの素晴らしい利点があります。気候変動の大きい昨今では、自然任せの漁業では量が獲れなくなっており、このような持続可能な漁業を目指すモデルは益々重要性が増していますので、良い取組みだな~と肌で感じました。

アワビの炭焼き(丸焼き?)を試食させて頂きましたが、柔らかくて美味しかったです!なんと(勧められてしまい、、)2個も!!これは贅沢すぎました・・。

 

  

⑨酔仙酒造株式会社 (大船渡市猪川町)

【訪問先参加者:代表取締役社長 金野連 様、醸造課課長 金野泰明 様】
 

酔仙酒造では、金野社長と醸造課の金野さんにレクチャー頂きました。酔仙は、三陸沿岸に拠点があることから魚介類の料理に合う味を目指しているそうです。水は地下水から引っ張り、米も住田町で栽培している米(品種 :結の香)を使用しています。

工場の風景は2階の窓から見ることが出来るため、工場が休みの時でも、お客様のご案内が可能な建物となっています。又普段一般には非公開の、もろみの最後の仕込みをやっている部屋を見学させて頂きましたが、工場が新しく綺麗なので、酒蔵イメージがまんま覆されてしまいましたww

ちなみに、JRに提供したお酒「はやぶさ紀行」は、 2019年度の全米日本酒歓評会・純米部門で金賞を受賞したそうで、海外の方にも美味しさをご理解頂けているんだな~と思い、嬉しくなりました。(このお酒はニューデイズ又はJR通信販売サイトでも購入可能です→https://www.jreastmall.com/shop/g/gS027-C001751/

試飲もあり大人のお客様、大喜びの視察内容でした(車の運転がなければ私もグビっといきたかったです・・)。建物入口の門構えがカッコ良くて、集合写真も写真映えしますね~。

 

 

⑩吉浜漁業協同組合 (大船渡市三陸町)

【訪問先参加者:青年部 千葉豪 様】

吉浜漁業協同組合では、青年部の千葉さんにレクチャー頂きました。岩手県は2008年以降、全体の漁業者は減っている傾向にあるのですが、 ここ陸前高田と大船渡地域は若い漁師が増えているんです、とのお話に興味を惹かれました。
千葉さんいわく、その理由として 、皆で同じ場所で同じものを作っているため、お互いの仕事が見えていて技術の交流があることが挙げられ、お互いに良さを学びあう雰囲気があるそうです。 又吉浜漁港では色んな魚種が獲れるので 、選択肢の幅があることも良いのではないか、とも。
私自身前に、震災後は以前のような漁師同士の足の引っ張り合いが薄れ、お互いさま・助け合い精神が生まれてきたんです、と他の地域の漁師さんから話を聞いたことがあります。
仕事をする上で、大切な思いですよね。
そういった思いを持つ若者同志で、なおかつ切磋琢磨できる環境があるのは良いことだと感じました。

 

<No.4 へ続きます>

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三陸国際ガストロノミー会議2020 三陸と世界をつなぐ『食』のキャラバン 取材レポート <No.3>

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