令和2年度盛岡第三高等学校第一学年 総合探究授業同行レポート★大船渡市コース
- 大船渡市
- 海
- 震災学習
- 工場見学
- 三陸観光プランナー
<プログラム提供者>
・北日本水産(株) 古川季宏 氏
・ 大船渡市街地フィールドワーク 大船渡ゲストハウス 大関輝一 氏(三陸観光プランナー) ほか
<実施内容・・・・・ 世界と繋がる大船渡の水産業と地域の未来>
・ 養殖アワビの取り組み講義・施設見学3コースに分かれ実施(①サンコー食品、②キャッセン大船渡、③大船渡フィールドガイド)
北日本水産では、昭和57年に世界で初めて「エゾアワビ」の陸上養殖に成功し、全国のホテルや割烹などに提供しています。企業理念として天然を超える鮑をつくることを掲げ、最新の養殖施設で通年、安定した出荷を可能としました。
魚の収穫量が少ないと叫ばれる現在、この三陸地域でしかできない持続可能な水産業の可能性を求め、ビジネスモデルを構築している北日本水産の取り組みは、岩手県の水産業の未来が垣間見えたかのようでした。
《大船渡市街地フィールドワーク①サンコー食品》
午後はここからさらに3コースに分かれました。その中の1コース「サンコー食品株式会社」工場見学へ同行させて頂きました。
社長の元気の良さに圧倒されながらも、長靴に履き替え、工場の中へ…。ここは主にイカを扱う企業で、生で仕入れたイカをさばき、様々なサイズ・カットをして冷凍し、ディズニーランドのピザなどの素材や、コンビニ、スーパーのシーフードミックス商品に加工され出荷されています。私たちもどこかでサンコー食品のイカを食べているかもしれませんよ。
最後は、工場見学のおさらいをスライドで紹介。なんと案内をしてくださっていた方は、24歳の若手社員さんでした!
水産業は、人材不足と自然を相手にするために原材料の供給が不安定であるという課題があります。その課題に、企業としてどう取り組んでいるか、をこうして若手職員に語らせることで、自分の仕事を理解し、魅力を伝えることでプロ意識や向上心が芽生える。社長が若手に講話を任せたのは、そんな狙いがあるようなのです。
そんな社長の期待に見事応えてくださった社員さん!トークもおもしろくて、とっても楽しそうな会社の雰囲気が伝わってきました。自社の課題と真正面から向き合い、挑戦し続けた結果、社内平均年齢は年々下がり、なんと社員全員が地元の方なのだそうです。
”自然や地域、そこに住み働く人々と共生するための企業活動を行えば、自ずとSDGsにつながると思いませんか?”
という社員さんの問いかけに、生徒たちも深くうなずいていました。
内陸から来た生徒たちは、三陸沿岸部の海洋資源を活かした地域産業のことについて、はじめて知ることばかりだったでしょう。
熱心にメモをとっている生徒の様子が印象的な1日でした。
これを機に三陸に興味を持ち、また来てもらえたらうれしいですね。
【レポート:宮古地域振興センター いわて復興応援隊 みさを & 大船渡地域振興センター すずっち】
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