令和元年度三陸観光プランナー養成塾(第1回)開催レポート★山田町・大槌町

~本年度「JTB交流創造賞」最優秀賞おめでとう記念!今ホットな山田町の体験などをレポートしています~

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こんにちは、イーティです。

昨年12月12-13日に標記養成塾を開催し、三陸観光プランナー、観光関係事業者など約20人ほど参加しました。

おもな内容をレポートします。

 

〇今回の実施目的       
第1回テーマ 「冬の三陸体験プログラム ~新規体験アクティビティの受入体制を強化する~」
コーディネーター:服部真理(第一期三陸観光プランナー)

体験内容:山田町 漁師・佐々木氏の番屋体験

佐々木氏は三陸でも珍しいアカザラ貝を生産する漁師で、昨年度から体験の受け入れを始めた。山田町では今後体験のプログラムの中心として据える予定であり、今回のツアーで課題を検証し、今後の受入体制の改善へとつなげるもの。

コーディネーター:佐々木恒人(第一期三陸観光プランナー)※沿岸広域振興局付 観光コーディネーター

体験内容:大槌町 ササキプラスチック3Dモデル職人とグッズ製作体験

三陸の冬のアクティビティとして今回初めての冬旅企画にてエントリー。上記企業は地元ものづくり企業としてプラスチック、アルミ加工を手がけているが、近年地元の観光土産品を製作したこともあり、冬季に室内にて体験できるプログラムとして、宿泊施設内のスペースを活用して可能かどうか検証し、宿泊施設との連携につなげるもの。

☆ほか養成塾内容:

—山田町おススメのランチ( 和海味処いっぷく)、プランナー・ 宿泊施設支配人の 実践報告、三陸体験アクティビティ/グループワーク/発表、意見交換交流会など

 

〇おもな内容(イーティ的ざっくりご紹介):
・ 山田町ランチ 和海味処いっぷく  名物天丼

・山田町の中央部に位置する、大人気飲食店「和海味処いっぷく」。今回の養成塾は、まずは山田の食を味わうところからはじめないとwwとのことで、こちらのランチからスタートしました。数ある美味しそうなメニューから、私が気になったのは「名物天丼」。え?カロリーは気にしなかったの??という声がちらほらあるようですが、、まあ今回は・・仕事ですからお許しを・・・笑@@ 

さて、天丼が目の前に運ばれてきました。丼ぶりのご飯が見えないくらいの海老、野菜、白身魚などの天ぷらに期待値があがりっぱなし!!揚げたてあっつあつのサクッとした軽さは、もう幸せでした(^^)/見た目は重量感凄いかんじですが、食べてみると全然胃もたれしませんでした。機会がありましたら、みなさん食べてみてくださいね!

  

・漁師・佐々木さんの番屋体験

・やまだワンダフル体験ビューローの服部さんにご案内いただき、漁師の佐々木さんの番屋体験がスタートしました。

 

 

・最初に、数量限定ではありましたが、漁師のつなぎ服を希望者にレンタルし、まずはファッションから漁師体験に足を踏み入れることに・・w

ポーズが様になってます・・・キミたち似合ってるYO!!

 

・まずはアカザラ貝について、佐々木さんより簡単な説明を頂きました。その後、牡蠣にくっついている貝を選別する作業を行い、その後貝の表面の汚れを落とし、洗浄作業を行いました。

 

・その後佐々木さんの番屋にご案内頂き、アカザラ貝の刺身、ヒモ等を頂きました。アカザラ貝は、ホタテより少し小さく身が引きしまった貝で、身を試食すると甘味が強く感じられました。とれたてを食べさせて頂けるとは贅沢・・・。

  

・番屋の中では写真等を用いて、山田町で獲れるアカザラ貝等をご紹介頂いたほか、2018年の東北食べる通信で取り上げられたことがきっかけで、消費者に自身の仕事内容を理解頂き嬉しく思っています、とお話しして頂きました。又2015年に町内でNHKのど自慢を開催した折、SMAPとの集合写真を回覧しつつ当時の思い出話をしてくださったりのほか、佐々木さんは漁師兼歌手としても活動しており、自ら作詞作曲した「大漁旗(フライキ)を揚げろ」を歌って頂きました。海で生きる、漁師の意気込みを感じられる歌で、最近年のせいかw涙もろいイーティは感動してしまいました(^^)/ 

・あたりまえのことですが、漁師さんが頑張ってくれているから、美味しい魚介類が食べられるんですよね。感謝の気持ちでいっぱいになりました。ありがとうございました!

 

集合写真をパチリ☆

 

◇今回ご紹介した「漁師・佐々木さんの番屋体験」は、冬旅体験アクティビティとして絶賛ご案内中です!ぜひお仲間ご友人同士で遊びにいらしてください♪

https://sanriku-travel.jp/fun/activity/p1922/

 

 

・プランナー・ 宿泊施設支配人の 実践報告

プランナー実践報告では、やまだワンダフル体験ビューロー事務局の服部さんに、山田町に復興支援員として東京から移住し、現在観光コーディネーターとして活躍するまでの経緯についてお話し頂きました。

以下要旨です。

—山田町での復興支援員として2016年度に着任以後、復興コーディネーターとして活動を続けてきましたが、町内のなりわいを隅々まで活性化させるのは観光推進による力が大きいことを感じ、業務を観光事業に絞って活動することに。色々町内の関係者内で検討を進める中で、町外の人を観光させるため町内に引っ張ってくる人が必要だという話になり、観光コーディネーターを募集したものの誰もなり手がいなかったことから、自らがやることとなりました。2015年度に役場の水産商工課内でやまだワンダフル体験ビューローを立ち上げ、現在は年間で1,000名を超える観光客を受け入れるまでに成長しました。課題としては、復興支援員制度が終了した後の自らの後任について、いったいどうなるのかと憂慮している点です。又体験観光を進めていく中で感じたこととして、観光コーディネーターは儲からない仕事(人と人をつなぐ役目)であるから、こういう仕事こそ行政支援が必要ではないかと感じています。

 

・花ホテルはまぎく取組報告では、立花支配人にお話し頂きました。

以下要旨です。

—2019年は震災後観光元年ともいえる年で、3月に三鉄が北南1本につながって満員電車なみの賑わいとなり、お陰でホテルも売上が例年より140~150%上がりました。しかしながら今回の台風19号では、三鉄が運行できなくなってしまい、はまぎくだけでも相当数のキャンセルがあり大変なことになったと思いました。一気に100から0になった。三陸鉄道が通ったか通らないかでこんなに違うのか、商売を三陸鉄道だけに頼り切っていた、と痛感しました。それではいけない、他の観光素材をもっと増やさなきゃいけないと思いました。観光は広域連携が大事です。タイのエージェント招請で社長が来るというので、山田の体験を案内したら一発で決まったり、タイのツアーではりんご体験を希望されていたので、遠野のりんご園を紹介し、1回やってもらったら感動したとの声を頂きました。観光素材をホテル連中が一緒になってエージェントに売り込むことが、共有の財産になると思うので、これからも積極的にやっていきます。

 

・意見交換交流会

・待ってました!の夕食交流会です。くじ引きで席を決め、各自着席しました。あわびの踊り焼き、ズワイガニ、あわびも入った刺身、いくら醤油漬けといった海産物中心の豪華な食事が出され、大満足でした♪

 

・ 3-Dモデル職人と作る体験

・翌日は、この体験をホテルの中で行う初めての試みをさせていただきました。沿岸局観光コーディネーターの佐々木さんが進行、ガイドを(株)ササキプラスティックの社員3名が担当しました。体験内容は、①自ら書いた字を印字できる木札キーホルダー作り(全員)、②ホヤ塗りのエアブラシ体験(希望者)、③夢叶え苔地蔵作り(希望者)を実施。又全員に、①とホヤマグネットをプレゼント頂きました。以下、体験の様子を少しですがご紹介します。

 

・①木札キーホルダー作りは、各々が好きな言葉を決め、デザイン含め筆ペンで紙に書き起こし、担当者に渡します。いったん会社に持ち帰り製作頂き、行程終了時までにまた持って来て頂く流れであり、出来上がった作品は各自で受け取りました。

 

・②ホヤ塗りのエアブラシ体験は、エアブラシの持ち方、塗料の吹かせ方等をスタッフが見本を見せつつ、希望者へ丁寧にご指導いただきました。長時間ではなく、お試し程度にて実施しました。

 

・③夢叶え苔地蔵作り体験は、予め地蔵がセットされた瓶が机に置いてあるところからスタート。願い事を書いた小さな紙を丸め瓶の下から差し込む作業と、苔の茶色い部分を切り取り、瓶の中に入れて水をかけ、苔が生き物のように広がる様子を見届ける作業まで行いました。

 

・又(株)ササキプラスティック様の自社で手掛けた「ラグビーけん玉」、「にゃん鉄」、「お地蔵」グッズ等の紹介および、販売の場も設けられ、参加者へのアピールにもつなげました。

・実際取り組んでみて、この体験はお土産にもなるし、外でのアクティビティがダメな時の代替メニューとしても満足できるな~と感じました。

 

集合写真です☆

◇今回ご紹介した「三陸の3Dモデル職人と作るご利益グッズ」は、冬旅体験アクティビティとして絶賛ご案内中です!ぜひお仲間ご友人同士で遊びにいらしてください♪

https://sanriku-travel.jp/fun/activity/p1926/

 

・ 観光アイディアソン/グループ発表

・なんだ、遊んでばかりではないか?!という声が聞こえてきそうなところで、いちおう勉強会もしていますのでアップします笑

・前日行った班分けの仲間内で、「何度も訪れたくなる三陸」について各自アイデアを出し合いましたが、班内で意見を1つにまとめ、発表することとなりました。又発表した4案の中で、実際やってみたいものにシールをつけて投票し、上位になったものを次年度のトライアルツアーで実施することとしました。

・上位2案は、瞑想や開運グッズ制作、夜の満月ウォーキング等を取り入れた「月に願いを ~新月・満月ストーリー~」と、311の先の震災学習の提案として、復興のプロセスや学びを普遍化するといった「震災学習の世界産業化 ~防災を学ぶには三陸が世界スタンダード!~」が選ばれました。ほかの2案、「山田町 無人島キャンプ」と「田野畑村 山地酪農 試食付き!吉塚さんの酪農体験&講話」についても、実施を検討することとしています。

 

令和元年度第1回養成塾は、おもに以上の内容にて実施いたしました。

次回は1月23-24日の日程で、田野畑村にて実施を予定しています。

実施後は又レポートをアップしたいと思いますので、お楽しみに!!

 

お問い合わせ

令和元年度三陸観光プランナー養成塾(第1回)開催レポート★山田町・大槌町

  • 公益財団法人さんりく基金三陸DMOセンター
  • 住所:岩手県盛岡市内丸10-1 岩手県商工労働観光部 観光課内
  • 電話番号:019-629-5572
  • Email:info@sanriku-travel.jp

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