令和元年度盛岡第三高等学校第一学年 総合探究授業同行レポート★宮古市コース

  • 宮古市
  • 震災学習

<プログラム提供者>

(一社)宮古観光文化交流協会 学ぶ防災  元田さん

シネマデアエル/3710ゲストハウス    有坂さん・平松さん・白さん

 <実施内容・・・・・ 宮古の学ぶ防災と新たなまちづくり >

・たろう学ぶ防災(防潮堤と震災遺構たろう観光ホテル)

・新たなまちづくり(シネマデアエル/3710ゲストハウス)

 

《たろう学ぶ防災》

10時40分貸切バス東日本交通で道の駅たろう「潮里ステーション」に到着。

ここから「学ぶ防災」ガイド元田さんがバスに乗車し、防潮堤前の駐車場で全員下車、町全体が見渡せる防潮堤で津波襲来時の町の様子と、震災後、現在に至るまでのまちづくりの状況について説明を行いました。震災当日を振り返り、避難しなかった人、途中で家に戻った人など181名の尊い命が失われた被災について、防潮堤は津波襲来の時間稼ぎに過ぎず、1人1人が高台に避難し自分の命は自分で守るのが防災の基本であるとの説明に生徒たちも納得した様子でした。

現在、田老の海を覆い隠す高さ14.7mの建設中の新防潮堤を見て生徒たちが改めて何を感じとったのでしょうか?

震災後の町づくりについては、道の駅と野球場を中心として、すみやかに避難できるよう高台・山側へ幾つもの避難道が整備されています。また住宅は新しく高台に造成した三王団地と、中心部には被災を免れた住宅、高齢者の生活の利便さを優先せざるを得ない事情もあり災害公営住宅などが整備されています。

町の中心部に建設された野球場は当初高額な建設費用がかかることから、反対意見もありましたが、被災のまちに子供たちの元気な声が響きわたり、スポーツを通じ町に活気がもどり、今では地域の交流イベントなど開催され、経済効果も含めにぎわいのまちづくりの拠点として大きな役割を担っているとのことです。球場の周りには桜の木が植樹され、いつの日か満開の桜が咲き誇るであろうことを願い、「キットサクラサク球場」と名付けられました。

 

防潮堤での説明の後は、震災遺構たろう観光ホテルへ移動。

ホテルの6階から当館の松本社長が命がけで撮影した津波襲来の生々しいビデオを見て、改めて生徒たちは津波の恐ろしさを痛感した様子でした。わずか数分で防潮堤を乗り越え、一瞬にして町と人命を奪った光景にただ驚愕の一言。ここでも防災の基本は、すぐに避難できる態勢であること。そのためには日頃から身の回りなど常に防災に備えた生活習慣を身に着けていることが大切である。特に日頃から家族とのコミュ二ケーションは惨事の場合欠かせないとのこと。

震災学習の締めとして、今後これらの震災津波からの教訓を活かし、海と人が共生する町田老の姿を後世に伝えていきたいとの決意が伺われました。

約1時間の震災学習終了後、集合写真を撮り、道の駅でトイレ休憩後、11時55分宮古市へ移動。12時20分3710ゲストハウスに到着18名下車、12時25分東屋シネマデアエルに到着17名下車、それぞれ昼食後、宮古の新たなまちづくり拠点から2班に分かれて、宮古フィールドワークを行いました。

 

《新たなまちづくり  シネマデアエルのフィールドワークに随行 》

シネマデアエルは、江戸時代に酒蔵としての栄えた商家東屋を宮古の新たなまちづくり拠点として活動しています。有坂さんの説明によると、宮古は400年前から南部藩の港町として現在の本町を中心にまちづくりが行われたとのこと。

現在その名残が東屋の蔵であり、この蔵を活かして映画上映を始めとする、種々のイベントを開催するなど各地から人が集う文化交流拠点となっています。シネマデアエルという名は昔みやこシネマリーンという映画館があり、閉館後シネマリーンの映画文化を継承して名付けられたそうです。

今回のフィールドワークは、歩いて楽しい「宮古てっぱんマップ」を持参し、東屋から宮末広町通り折り返しホテル沢田屋まで約1時間散策を行い、宮古市の新たな発見、自分が興味を引いた物・記念碑・建物・商店など写真撮影を行い、互いに情報共有を行い宮古のまちづくりについて意見交換することが目的でした。

(主な周遊建造物)

旧市役所交差点にある東日本大震災津波の到達点の標識・過去アイオン台風の水位の石碑・震災後更地の状況・首をかしげる郵便ポスト・蔵の公衆トイレ・花香る散策路・銭湯・第二トキワ座後・富士乃屋食堂ウンドウメニュー・飲食街など

町歩き終了後、東屋でまち歩きの感想、意見交換を予定していましたが、時間の都合上実施できず残念でした。 

田老での「学ぶ防災」は、生徒たちにとって改めて人命の尊さ、災害時には「自分の命は自分で守る」という教訓が心に伝わった震災学習でした。震災に限らず、自然災害が各地で多く発生している昨今、自分を取り巻く生活、自然環境、日頃からの家族や地域とのコミュニケーションの中で災害時にどのように行動すべきか、今後、防災意識の原点に立ち返るきっかけになった体験学習となりました。

また「新たなまちづくり」については、宮古市のフィールドワークを通じ、自分の住んでいる街の歴史・文化、普段は気づかないでいる地域資源などに目を向け、これを活用し磨き上げることで愛着と誇りを持った魅力ある「まちづくり」を、若い世代が積極的に実践して欲しいとの期待が込められていました。

今回の反省点としてはフィールドワークの後意見交換を予定していましたが、時間が足りず実施出来ませんでした。

後日校内で行われる発表会で、話していただけるのではないかと、期待しています。

【レポート   宮古地域振興センター 観光地域づくりコーディネーター  向井】

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