【モデルコース13】復興ツーリズム「企業研修実例紹介・企業研修モデルコース①防災」

復興ツーリズムモデルコース13(宿泊コース8)~貸切バス等利用~

  • 宮古市
  • 大槌町
  • 釜石市
  • 遠野市
  • 震災学習

(1)実施内容

  • 実施日:2013年12月(2泊3日)
  • 参加人数:約20名
  • 参加企業:大手食品製造会社、大手商社系情報通信会社、大手出版会社、大手自動車販売会社、大手監査法人、公益財団法人、教育研修会社など
  • 企画:いわて復興ツーリズム推進協議会
  • 旅行手配・企画:株式会社岩手県北観光(現、みちのりトラベル東北)

 


 

(2)日程

 1日目

 <移動>

東京駅→(東北新幹線)→盛岡駅→(貸切バス)→宮古市内

 <昼食>

浄土ヶ浜レストハウス

 <研修1>

「学ぶ防災」

 [58KB]

(1)講話

一般社団法人宮古観光文化交流協会学ぶ防災ご担当様

(2)テーマ

命を守るのは、巨大防潮堤ではなく、自分自身を信じること・行動原則を信じること。

(3)ポイント

人は、目に見える数字や構造、仕組みを信じてしまう。

ここでは、人が陥ってしまうとらわれや、皆が救われるには何が最も重要で、何を信じて行動すべきかを考えることができる。

(4)概要

田老の集落を包み込むように建設された「万里の長城」と呼ばれる防潮堤の上から、街を眺める。

この防潮堤に守られていると安心した住民たち。

近くには、すぐ山べりがあり、無数の避難道が見えていた。

3階まで津波に呑まれたたろう観光の6階で、支配人の社長様が一人残って撮影し続けたビデオを視聴。

津波の到達を大声で呼びかけるも虚しく、あっという間に波は街を呑みこみ、周囲は海と化した。

社長様は、この建物を残すことが津波の教訓を後世に引き継ぐ一番の方法であると訴える。

国は、復興交付金を充て、建物の保存にかかる初期費用をまかなうことを決めた。

震災以降に国費が投入される初の建物となった。

<研修2>

「行政が語る宮古市復興のまちづくり」

 [71KB]

(1)講話

宮古市復興推進課課長様

(2)テーマ

行政に求められる復興の役割とは何か…。行政マンとしての使命とは何か…。

(3)ポイント

仮設住宅の建設に向けて、国や住民から求められるスピード感というプレッシャーの中で苦悩を抱えながらも、コミュニティ維持を貫き、無抽選での入居を実現。

そこには住民の生活が第一という信念と、日常の組織内連携そして深い住民理解が潜んでいた。

(4)概要

宮古市復興推進課課長様は、震災発災後翌朝を迎えるまで何をすべきかぼんやりと考えたという。

そこで、誰のためにどう行動すべきか、道を定めた。

自身も地元の人間、地元の住民の気質を踏まえ、被災者の立場になって考えながら、組織内のコンセンサスを得、コミュニティ維持での仮設住宅建設を進めた。

 <夕食>

浄土ヶ浜パークホテル(宿泊)

 


 

2日目

<朝食>

浄土ヶ浜パークホテル

<研修3>

「浄土ヶ浜パークホテルに学ぶ有事の意思決定」

 [54KB]

(1)講話

株式会社浄土ヶ浜パークホテル代表取締役様

(2)テーマ

地域の事業者として求められる役割とは何か…。事業の本来の目的とは何か…。

(3)ポイント

発災時、自主的に避難所としての運営を開始し、無償で地域住民を受け入れた。

また、復旧時は警察の救援活動の拠点を提供すべく、事業としてホテルを運営。

当日ホテルから離れていたにもかかわらず、スタッフを信頼し、トップとして組織を円滑に動かす重要な意思決定を着々とこなした。

その姿勢に迷いはなかった。

(4)概要

本業を通して社会に貢献(利益を上げる)していくことが、雇用を生み波及効果も高く、本当の意味での復興である。

代価を取ることに抵抗がある社員とも対話を重ねた。

日ごろからの社員とのコミュニケーションを心がけているという代表取締役様。

いざというときの信頼は、日常の関係構築があってこそという。

震災はこれまでの観光のあり方を見直すきっかけともなった。地域の魅力の発信の工夫が必要と語る。

<移動>

宮古市内→(貸切バス)→大槌町内

<研修4>

「地元住民と共に創り上げる現地に根差した団体運営」

 [90KB]

(1)講話

一般社団法人おらが大槌夢広場様

(2)テーマ

悲しみも絶望もすべてを受入れ、希望をもち地元の住民が一歩一歩復興に進む。

(3)ポイント
愛すべき人、持ちうるものをすべて失ったとき、それでも生きる力を生み出してくれるものは何か。
大槌の方々とのふれあいからその根源的なものに気付く。

(4)概要

「肩ひじ張らずに大槌町を楽しんでください。」

「ここに来てよかったかどうか、自身で判断してください。」

「大事な人を、もっと大切にしてください。」

大切な人をこの場で失っても、それでも生きていく…そのこと意味と尊さをガイドさんの言葉は教えてくれます。

食べるところもなくなった大槌で復興食堂を始めたガイドさん。

人のつながりが活力になり、新たなエネルギーを生み出す好循環がそこにある。

ワークショップ『クロスロード』では、被災地で置かれた立場をモデルに難しい価値判断、意思決定を体験。

各々が感じたことをシェアし、心を整理する中で、また新たな発見・多くの気づきが生まれる場となる。

<昼食>

復興食堂

<移動>

大槌町内→(貸切バス)→釜石市内

<研修5>

「釜石あの日あの時甚句」

 [67KB]

(1)講演
釜石あの日あの時甚句伝え隊の皆様

(2)テーマ

頭で理解することだけではなく、心で「感じる」ことで意識が変わり行動が変わる。

(3)概要

「釜石の奇跡」そして「死に別れた愛する人を想う歌」。
相撲甚句に乗せて津波の教訓を語り継ぐ新たな試み。
胸を打たれ、知らずに涙が流れます。
波に呑まれた富来旗(ふらいき)を纏っての釜石小唄。

 <夕食>

宝来館(宿泊)

 


 

3日目

 

 <朝食>

宝来館 

<研修6>

「震災体験とこれからの釜石」

 [63KB]

(1)講話
浜辺の料理宿宝来館女将様

(2)テーマ
頭で理解することだけではなく、心で「感じる」ことで意識が変わり行動が変わる。

(3)ポイント

底抜けに明るい女将さんの話は、希望と力強さにあふれている。

数々の逆境を乗り越え、明るい未来を描くことで、それが推進力となり、大きな復興の輪を生んでいく。

リーダーとして暗闇に明るい光を灯す存在であることの重要性を、身を持って実践する女将さんです。

 <移動>

釜石市内→(貸切バス)→遠野市内

 <昼食>

遠野ふるさと村

 <見学>

遠野ふるさと村

 [68KB]

(1)テーマ
じっくりと内省し思いを共有。

(2)概要

日本の古きよき原風景を思い起こす遠野ふるさと村。

静かに内省の時間をとり自分と向き合った上で、互いの思いを伝え合い、共有する。

講師の方の言葉。

「様々な方に触れ、悶々とする過程を経て、新たな自分が見えてくる。リーダーの定義は人それぞれでいい。」

 <移動>

遠野市内→(貸切バス)→盛岡駅→(東北新幹線)→東京駅

 


 

(3)参加者の感想

  • これまでの「従わせる」というリーダー像への誤りに気付いた。適切な判断力・自分の行動力・他者の話を聴く、この3つの重要性について考えさせられた。
  • 自分の人生がまるで他人事のように周りの目を気にして生きてきた。自分らしい考え方(個性)を大切にしたい。人にプラスの影響を与えられる存在でありたいと感じた。
  • 人と人のつながりの大切さ。自分でやるのが早いときもあるが、信念をそれぞれが持っている。他者を認めること、コミュニケーションの大切さを実感。
  • 頭の中が混沌としている。「信念」「存在感」というキーワードが浮かび上がる。リーダーは唯一無二ではなく、状況によって一つの役割として生まれてくるのではないか。
  • 「感じる」ことの大切さを認識した。「考える」のではなく、心を研ぎ澄まして。そして「謙虚でありたい」と願う。「清濁併せ呑む」ことの葛藤、「精一杯」の行動の難しさに共感した。
  • リーダーとして、「ビジョン(夢)を伝えること」「コミュニケーション力」「成長し続ける気持ち」が重要であると感じた。

 


 

いわて復興ツーリズム推進協議会

 [170KB]

住所: 〒020-0124 岩手県盛岡市厨川1-17-18(IGR厨川駅前)

電話番号: 019-641-8811(株式会社みちのりトラベル東北内)復興ツーリズム担当の宮城をご指名ください

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