令和2年度盛岡第三高等学校第一学年総合探究授業同行レポート★大槌コース

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 <プログラム内容・提供者>

①東京大学大気海洋研究所 海と希望の学校の取り組み/大槌・蓬莱島フィールドワーク

・東京大学大気海洋研究所国際沿岸海洋研究センター 「海と希望の学校」北川 貴士 准教授、研究室員の皆さま

②大槌ジビエ ソーシャルプロジェクト 害獣を町の財産に

・株式会社⼤槌ジビエソーシャルプロジェクト 藤原 朋 氏、及川 一輝 氏(両氏とも三陸観光プランナー)

・MOMIJI 株式会社 兼澤 幸男 氏

 

<実施内容>

①『大槌町 三陸の海 持続可能性を学ぶ-海洋について 岩手の漁業』講義 聴講

‐海洋プラスチックについての講義聴講

‐海の生物(ウミガメ/サケ)に関わるフィールドワーク

②鹿・狩猟を知ろう(大槌ジビエプロジェクト動画視聴、鹿クイズ)

‐鹿の捕獲~販売、プロジェクトについて

‐大槌鹿の試食

 

盛岡第三高等学校一年生 三陸総合探求の【大槌コース】は、“学生に一番人気だったコース”ということで、なんと48人もの生徒が参加してくれたそうです!大槌町に興味関心を持ってくれて嬉しいですね~(^^)/

 

 ①東京大学大気海洋研究所 海と希望の学校の取り組み/大槌・蓬莱島フィールドワーク

到着した生徒を2班に分け、さっそく研修開始!

まず2018年に再建されたピカピカの校舎に入り、『大槌町 三陸の海 持続可能性を学ぶ-海洋について 岩手の漁業』と題した(主に水産業に関する)北川准教授の講義を聴講しました。(SDGs 14「海の豊かさを守ろう」)

「これまでに月面を歩いた人間はいますが、海溝の底を歩いたって人はまだいませんよね」という興味を引かれるお話から始まり、海の研究は、実は“宇宙開発”よりもずっと遅れていることや、海洋研究の難しさと重要性について、生徒たちにお話しくださいました。

海洋経済の例として、「A町とB町、それぞれの川から栄養が流れ込んだ”1つの湾”でも、海流によって漁獲高に偏りが出ます。A町でたくさん獲れた魚は、果たしてA町だけの利益になるでしょうか?そういった経済的な棲み分けの研究も行っています」という話などがありました。

 

 

講義を終え、次はフィールドワーク(旧 東京大学 大気海洋研究所国際沿岸海洋研究センター跡地)へ!

海岸近くへ移動の際、生徒たちが「海だー!」と言っていたのが印象的ですね!この日は大変いい天気だったこともあり、海もキラキラと輝いて蓬莱島が美しく映えていました。

 

  

さてフィールドワークでは、まず海洋プラスチックごみの話やウミガメの回遊ルートの調査方法などを聞き、実際に近海で発見された海の生物や、大槌湾の定置網にかかって保護されたウミガメなどを見ながら、藻の生えた野生のカメの甲羅を触る、といった普段できない体験を行いました。はじめは遠慮がちだった生徒も、みんな積極的にカメに触れていましたよ♪(余談ですが、「カメの甲羅に生えた藻にしか生息していない微生物が、最近新たに発見されたんですよ~!」と興奮気味に話していた学生さんが印象的ですww)

他にもサケの研究をしている学生さんからは、「いわて盛岡に住む皆さんは、中津川などで“サケの遡上”を当たり前のように見ていると思いますが、実は天然のサケが川を上ってくる姿を見られるのはすごいことなんです」というお話もあり、普段目にする“当たり前の価値”の再発見につながったのではないでしょうか。

 

集合写真パチリ☆

  

 

②大槌ジビエ ソーシャルプロジェクト 害獣を町の財産に

 

次に生徒を乗せたバスはおしゃっちへ!次は海の仕事から山の仕事について学びます。

藤原さん、兼沢さんらの堅苦しくない自己紹介トークから始まり、まずはシカのハンティング映像も含まれるプロジェクト動画を放映。その後、全問正解者には研修の最後に配られる鹿肉の試食をお代わりする権利(!)が与えられるという「鹿クイズ」を行いましたが、知っているようで知らないシカの問題を前に、残念ながら全問正解者はいませんでした…!奥が深い、シカ…!

 

 

講演では、鳥獣被害・ジビエを取り巻く「官庁・猟友会・地域住民」の相互利益について取り上げ、「持続可能な消費・生産のサイクル」や「命を頂くということ」、そして「楽しく働くということ」などなど、SDGsにとらわれない“学生の肥やし”になるような話ばかり!

何より、講師陣の話しぶりが生き生きとしていて、「楽しく働くお手本」のように見えたのが印象的です。

 

研修の最後には、キッチンカーで調理したての“シカ肉の串揚げ”を全員でパクリ!

 

生徒からは「思った以上に臭みがなくて美味しかった」「もっと(肉質が)固いのかと思っていたけどそんなことなかった」という感想や「私にはすこし鉄っぽい(血っぽい)かなと思った」「野性的な感じがした」というお話も出ました。

大槌ジビエのお二人が、すべての感想に「ありがとう!参考にします」と言っていたのが素敵だな~と感じました♪

 

集合写真パチリ☆

 

<まとめ>

海洋研の北川准教授も、大槌ジビエの藤原さんも、「(今の高校生は、働くことが辛い、いやだ、苦痛だという認識が強い。)働くって楽しいんだという気づきにしてほしい」ということを仰っていました。生徒たちはこの研修を通し、SDGsを学ぶだけではなく、「楽しく働くこと」の学びも得たのではないでしょうか!

今回の研修を機に、もっともっと岩手県の一次産業や六次産業への関心が高まってほしいな~と思いました。

  

●研修には直接関係ありませんが…

おしゃっちには「失われた街~模型復元プロジェクト~」で製作された、震災前の大槌町の街並みを再現した模型が展示されています。

 

休憩の間、5,6人の生徒が模型に集まり「○○さんちがどこかにあるんだって~!」とスマホを片手にみんなで探しているのを見かけました。それらしい家を見つけられたようで、わっと盛り上がり「写真に撮っとこう」と写していたのが印象深く残りました。

この「模型復元プロジェクト」は、“街は記憶でできている”という信念の元 実施されたものです。震災時、小学校1年生だった生徒たちが、10年前の町に思いを寄せる姿は胸を打つものがあります。そして10年後の「いま」、大槌に根を下ろし大槌を愛する大人たちの話に、震災からの復興のヒカリを少しでも感じて頂けたら、嬉しいですね。

 

【ふるさと振興部 県北・沿岸振興室  いわて復興応援隊 及川】

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令和2年度盛岡第三高等学校第一学年総合探究授業同行レポート★大槌コース

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