令和2年度盛岡第三高等学校第一学年 総合探究授業同行レポート★釜石市鵜住居コース

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<プログラム提供者>

・ (一社)三陸ひとつなぎ自然学校   伊藤 聡氏

・ (株)かまいしDMC    久保 竜太氏、 川崎 杏樹氏

 

<実施内容・・・・・ 釜石の防災学習とまちづくり >

・釜石鵜住居復興スタジアム見学と地域の取組 ガイド
・ 釜石市の国際基準を活用した持続可能な観光地域づくりへの挑戦 講演
・ うのすまい・トモス及びいのちをつなぐ未来館 見学
 
《釜石鵜住居復興スタジアム見学と地域の取組 ガイド》

前日の釜石は雨が降っていましたが当日は秋晴れの爽やかな浜風が吹く心地よいスタートになりました。最初は鵜住居復興スタジアムの見学からスタートしました。昨年ラグビーワールドカップ(RWC)の釜石会場になったところです。バックスタンドの観客席に座り(一社)三陸ひとつなぎ自然学校の伊藤さん(以下伊藤さん)のお話しから始まります。

伊藤さんが取り組んでいる「人と地域の受け入れ」、復興スタジアムの概略などお話しを頂きました。RWC会場の基準を満たすため両サイドに仮設のスタンドを作りましたが今は撤去されています。実際にこのスタジアムに来た事がある生徒はほとんどいませんでしたがRWCの盛り上がりをイメージ出来たのではないでしょうか?

またこのスタジアムの場所は小学校と中学校があったところです。当時の町並みの写真と震災当時の様子をパネルを見ながら解説をしてもらいました。

続いて防災の大切さがこめられている「あなたも逃げて」の石碑の前に移動。RWC9月25日のフィジーVSウルグアイ戦試合の日、地元の女子高生3人が「逃げる」という避難の教訓を後世に伝えるため、語り部として観客に向けて話をしたという事です。当時市内外から試合を見にいらっしゃった約750人もの人が彼女らの話に耳を傾けました。生徒たちは、当時の様子をビデオで見ながら、熱心に聞き入っておりました。彼女たちの行動力と、支援への感謝を伝えなくては・・といった使命感に触れて、同世代である生徒たちは何か感じたのではないでしょうか。

そのあとスタジアムから歩いて移動。途中巨大水門の前で説明があった後根浜海岸に行きました。ここは震災前岩手県では高田松原に次ぐ長い砂浜があった事、現在の砂浜は他の場所から持ってきた人口の砂浜である事が紹介されました。自然の力で一瞬に変わる場所として実感できる場所の一つです。根浜海岸は震災前にあった植物の再生のため釜石東中学校の生徒が種を蒔き植栽している所です。この保全は今回のテーマであるSDGsに繋がっています。
次に宝來館の裏手に移動し震災当時伊藤さんが撮った津波の映像を見ながら解説をしてもらいました。生徒、先生たちは息をのんで見ている様子が伝わってきました。伊藤さんが体験したこの場所で話す言葉は説得力がありました。最後に「皆さんの危機意識が大事です」と印象に残る言葉で午前中が終わりました。
昼食を予定していた根浜レストハウスは、天気も良いし密を避けようということで、キャンプ場の解放感のある芝生での昼食になりました。気持ちよさそうですね~。 
   
《釜石市の国際基準を活用した持続可能な観光地域づくりへの挑戦 講演》
午後からは根浜レストハウスで「国際基準を活用した持続可能な観光地域づくりへの挑戦」と題してお話しを伺いました。まずは「世界の持続可能な観光地TOP100選」のビデオを視聴しました。
釜石は日本で一番評価が高く最先端都市として世界からも注目されています。国内では京都市、ニセコ町、三浦半島、白川村、沖縄県が選出されています。釜石は2017年観光ビジョンに「国際基準(GSTC)の活用」を採用し一早く取り組んできました。久保さんが所属する(株)かまいしDMCが、その中心的役割を果たしています。時間の関係で30分と短いものとなりましたが、先進的な取り組みを勉強することが出来ました。生徒は熱心に聞いていましたし特に先生方が深く頷いていた事が印象に残りました。 

 

《うのすまい・トモス及びいのちをつなぐ未来館 見学》

最後に「うのすまい・トモス いのちをつなぐ未来館」を見学です。コロナ対策の為2班に分かれ、鵜住居トモス運営課の川崎さんのお話しを伺いました。川崎さんは中学2年の時震災を経験し当時復興スタジアムにあった中学校の様子を話されました。中学生は小学生の手を取り避難した事、震災の前から毎年避難訓練をしていたそうですが、地震になった時に普段の防災訓練通り自主手的に行動出来たのが大きかったと言う事です。初めは津波というものがピンとこなかったそうですが、まず津波を理解する事から始めたそう。体を動かして訓練する事が大切だと話されました。経験を基に、熱く語り掛け生徒さんの心に深く残ったのではないでしょうか。その後未来館内部の見学や「釜石祈りのパーク」、鵜住居駅前の「鵜の郷交流館」の見学などそれぞれ自由に時間を過ごしました。最後に川崎さんと一緒に記念撮影をして終了になりました。

今回のコースは「国際基準を活用した持続可能な観光地域づくり」であるSDGsの取組、東日本大震災の防災学習、RWC釜石会場がある鵜住居のまちづくりなど世界に発信できるポテンシャルがある所で、高校生のみならず大人まで学習できる素晴らしい場所であると改めて感じた一日となりました。 
【レポート   宮古地域振興センター いわて復興応援隊 里舘】

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